あった訳でもなく、まして信仰心や修行や懺悔などという真
面目な心掛けからでもありませんでした。
マ、「ひともすなる遍路といふものを、してみむとてするな
り・・・」という程度のシロモノで、般若湯を鼻先にブラさげて
札所を徒歩でブラブラと漫遊したオソマツ紀行です。
私は前世の因縁も悪く、また今生でも悪行の限りを尽くし
ましたので、供養も功徳も積めず、その結果当然当然のこ
とながら、瑞兆も験も御利益もありませんでした。
そのような訳で、信仰や修業のことはサッパリ書けませ
んでしたが、道中の様子や夜遍路の様子がこれから遍路
を計画されている方々の幾許かの参考にでもなれば、
それが私にとっては冥利に尽きるということでしょう。
ここに書いた内容は、「遍路紀行」というのもおこがまし
い程度の私的なメモですので、札所のガイドでもなく、
まして遍路のことはおろか、何の役に立たない駄文です。
予めご承知おき下されば幸甚です。。
四国遍路の道場によって、以下に分けて掲載しました。
（１）発心の道場「阿波ノ巻」
（２）修行の道場「土佐ノ巻」その１
（３）修行の道場「土佐ノ巻」その２
（４）菩提の道場「伊予ノ巻」
（５）涅槃の道場「讃岐ノ巻」
なお、本項は宿屋や民宿に泊まって歩いた遍路ですが、
翌年行った第２回目の「野宿遍路紀行」は、別稿「四国遍
路野宿ノ記」をご覧下さい（トップページからジャンプ）。
右上の聖絵は、鎌倉時代の遍路の一様相
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